この度は、当オークションを閲覧いただき有難うございます。輪島塗の人間国宝 前大峰の息子で輪島塗の沈金技法の第一人者、前志芸男の[沈金菊文様輪島塗棗]です。沈金とは漆面に彫刻刀で文様を彫り、その凹部に漆液を入れてから金箔や金粉を埋め、金色の線文様を表す技法です。前志芸男は父である人間国宝の前大峰に師事しこの技法を身につけ数々の名品を産み出しました。この[沈金菊文様輪島塗棗]は、その中でも特に名品で、全体を16枚の菊の花弁で埋め、その間を金の点彫で埋めています。蓋裏面にも同じように菊文様を描いています。底に細い金線で志芸男の銘が有ります。大変格調の高い見事な作品です。サイズは口径6.5㎝、底径3.5㎝、高さ6.8㎝、です。供箱の桐箱に入っています。状態は未使用品で良好です。丁寧に梱包して発送致します。